Vintage & Funny Tackle...

Blog

2023/12/06 00:07

モノは大事に使いなさい!! 粗末にしない!!

あまり言われたことのない言葉なんです。

比較的、物持ちも良い方で、
昔から同じものを大事に
取りつかれたかのように使う癖が
ありまして。

鉛筆はTeeny Torpedoくらいまで使い、
クロックスはスリックタイヤみたいな
ソールになるまで履いて、機能低下に
気付かずに使っていることもしばしば。



ボロボロになっても使い手次第で
どうにでもなるのがオールドルアー。

以前、当店で提供したルアーに
提供後に不具合があることが発覚。
お客様からご相談をいただきました。

Heddon Basserの内部が腐食して
ヒートンが噛んでいない。
珍しい事象で気になったため
カットして内部を調べたところ、
内部は炭化してボソボソになっていた
そうで。(申し訳ないです・・・)

もちろんこちらのお客様は
紳士的にご相談くださったため、
スムーズに解決することができたのです。


でその時のBasserはどうなったか?

新たに入手された別のルアーに、
Basserのグラスアイを移植して
再生してくださったと
ご報告を頂戴したのです。

いや〜これはすごく嬉しかった!!
どんなボロになっても
手に渡ったオーナーさん次第で、
存在の仕方は変わっても
ルアーはまだ残ることができる。

なんだか感慨深いものがありました。


先日提供したスロープノーズ。
1900年初頭に製造され既に
120年が経過しているルアーです。

同じ頃につくられたスロープノーズの
中には、数年で捨てられてしまった
個体もあったことでしょう。

手にした釣人によって、
タックルの運命が変わって
しまうというのは、
すこし大袈裟かもしれません。

でも私のところへやってきた
古い釣具たちが
良きオーナーさんの手へ渡り、
もう10年、50年と釣具として
存在感を残していってくれたら、
私はなにも言うことはありません。


今日もボロは捨てたりせずに、
出番を待ってもらっていますよ。
「ボロは最高の褒め言葉」なんて笑